モハ1形
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 1919年に製造された木造ボギー車チキ1形をルーツし、1950年にチキ1形の台車・主電動機を流用し、車体を新造したものがモハ1形である。チキ1形は元々台車はブリル製、主電動機はGE製のものが使用されていたが、後に日本製のものに交換されている。チキ1形は元々7両が製造されたが、チキ5が事故廃車されているためモハ1形としては6両の陣容となり、105は欠番となっている。車内は101-102がセミクロスシート、残りがロングシートとなっている。元は全車両運転台だったがモハ2形と異なり1993年以降2両1編成とする改造が行われた。しばらくは2連3本の陣容となっていたが、2002年に101-102の2両1編成が廃車となり、以降は2連2本の4両が在籍している。このうち104号車・106号車の2両は2006年から翌年にかけて中空軸平行カルダン駆動方式への改造が行われており、結果として編成によって駆動方式が異なった状態になっている。車籍上の車歴は実に2019年に100年を迎える由緒ある車両であり、長年にわたり主力車両として活躍してきたが、残る2本についても2019年以降に3000形の増備によって置き換えられることになった。最後まで釣り掛け駆動で残った103号車・107号車については2019年に運用を離れたが、前者が日本工業大学、後者が小田原市の鈴廣蒲鉾本店にてそれぞれ静態保存された。

 2008,03,30 大平台


■Variation
 もともとは全車釣り掛け駆動方式だったモハ1形だが、104・106号車は2007年までに平行カルダン駆動方式に改造されている。ただし足回りのみの改造であり車体には変化が無い。

 2008,03,30 大平台
2020/02/27