10形
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 1997年登場。江ノ島電鉄創立95周年を記念して製造された車両である。500形以来となる両開き扉の採用、江ノ電として初の袖絞り車体・シングルアームパンタグラフの採用等、基本的なデザイン面でも従来の車両から変わっている面が多いが、この車両は特別車両としての位置づけが強く、塗装はオリエント急行をモチーフにしたものとなり独特なスカート・側窓の設置やモニター屋根を模したカバーを取り付ける、方向幕も特別仕様のものを採用する等「レトロ調」のデザインにこだわったものとなっている。内装も木目調の化粧板や白熱灯を模した蛍光灯、ブロンズ色の金具を採用する等やはり「レトロ調」のものとなっており、車内外ともに従来の車両とは一線を画している。尚、内装のレイアウトは基本的に2000形に準じているが、車椅子スペースを初めて標準装備するなどサービス面に関しては総じて従来車よりも向上している。因みに車椅子スペース部分は跳ね上げ式座席が採用されており、需要のない場合は座席としての使用が可能となっている。10形は登場から現在に至るまで2連1本の存在であるが、基本的には他車と同様の運用に就いており限定運用は存在しない。

 2008,09,02 鵠 沼〜湘南海岸公園