2120系列
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 2120形は1991年にJR九州鹿児島車両所で製造された車両である。同年にはGTO-VVVFインバーター制御方式の2110形が製造されており、基本的な形状や車両性能は同型式に準じているが、こちらは主幹制御器がツーハンドルから2100形と同様の1軸ツーハンドルマスコンハンドルに改められている。車内はロングシートで、同型式より座席がバケットシートに改められた。2120形は2両が製造され、1992年には増備車として2130形、更に1994年には2140形が各2両製造されたが、2120形と2130・2140形は台車形式が異なる程度でそれ以外の差はほぼ存在しない。なお、2140形は2141・2143号車と車番が振られており、2142は欠番となっている。2140形以降は9500形の増備に移行したため同系列の増備は終了し、以降はJR九州では車両新造は行われていない。2120形以降の6両のうち、2120形2両と2130形1両については、製造当初は2110形と同じく姉妹都市を記念した特別塗装に塗られていた。しばらくその姿となっていたが、2007年に特別塗装を2110形に集約するにあたり塗装が変更され、全面広告ないし黄色・緑地に白帯の標準塗装に改められている。現在もいずれの形式も全車在籍しており、主力車両の一翼として活躍している。なお、集電装置は当初はZパンタグラフであったが、2008年以降に順次シングルアームパンタグラフに換装されている。

 2018,11,25 鹿児島中央駅前


■Variation
 「消防号」として消防車を模したラッピングが施された2122号車。このような啓発用のラッピングが施されることもある。

 2014,08,03 鹿児島駅前
 1992年に製造された2130形。2120形とは台車形式が異なっている。

 2014,08,02 鹿児島中央駅前
 1994年に製造された2140形。1993年は水害があったこともあり車両新造はなく、2年振りの車両新造となったが2130形との差異はない。同型式を以てJR九州鹿児島車両所での車両新造は終了している。2142号車は欠番となっており、2141・2143号車の2両が在籍している。

 2014,08,02 鹿児島中央駅前