100形
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 2012年登場。鹿児島市電の運行100周年を記念してアルナ車両で製造された車両であり、「かごでん」の愛称を持つ。大正〜昭和にかけて走っていた木造単車20形をモチーフとしたデザインとなっており、ダブルルーフを模した屋根形状や排障器の形状など、往時走っていた車両の意匠を反映させているのが特徴である。塗装は上部がアイボリー、下部は木目調となっており、前面は前照灯を中央に配しその両側に尾灯を設けている。走行機器類及び台車は600形616号車の廃車発生品があてがわれており、直接制御方式・釣り掛け駆動方式となっているが、同車の台車は2009年に新製のものへと換装されているため、車体の製造年との差は少ない。また集電装置も種車とは異なりシングルアームパンタグラフが採用された他、行き先表示器はLEDとなっている。車内はセミクロスシートとなっており、白熱灯を模した車内灯や木目調の化粧板・茶色く塗られた天井など、内装もレトロ調にまとめられている。尚、モケットは「薩摩切子」をイメージした模様が取り入れられた他肘掛けに鹿児島市の市木であるクスノキを使用する等鹿児島の特色も織り込まれた。尚、ワンマン運転にも対応しており対応機器も備えている。100形は鹿児島市交通局開局100周年となる2012年12月より観光電車として営業運転を開始している。専ら平日は貸切専用、土休日は鹿児島中央駅前→鹿児島駅前→郡元→鹿児島中央駅前とめぐる観光電車(乗車定員制)に使用されているが、通常の営業運用にも投入可能であり、イベント時を中心に通常の運用に投入されることもある。

 2014,08,03 交通局前