1053形
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 1981年登場。1050形に次いで琴電に譲渡された阪神車両の1つであり、1962年製の5231形が種車となっている。譲渡に際しては、中間扉を埋めて2扉車とし、電装品をほぼ全て取り換えるなど大掛かりな改造を実施している。1050形は当初廃車発生品を流用したことで釣り掛け駆動方式であったが、こちらは新造の機器が搭載されており琴電として初めてのカルダン駆動車両となった。とはいえ主幹機器等は他車に準じており、在来車と連結して運転する事が可能である。また、性能的には高性能となったものの冷房装置は取り付けられず、冷房車の導入は3年後の1070形までしばらく待つ事となった。2連1本が増備されたが、以後の増備は先に述べたとおり京急旧600形を種車とした冷房車1070形に代わられ、本形式が増える事はなかった。琴平線において他車に交じって当初は主力車両として活躍したが、1070形・1080形等の冷房車が増えて行くにつれ次第にラッシュ時中心の運用に就くようになり、定期列車全冷房化の観点から2005年に1200形へと置き換えられて形式消滅した。しばらくは姿をとどめていたものの、既に解体されており現存しない。

 2005,08,07 太 田〜仏生山★