デカ1形
トップページ鉄道写真図鑑高松琴平電鉄>デカ1形
 1957年に今橋工場で製造された電動貨車。廃車された貨車の台枠2両分と自社発生の台車・電装品等を組み合わせており、中央に集電装置と運転台を備えたその凸型の外観は他に類を見ない独特なものである。この他荷台には床下に収まらなかったMGと、救援で用いるクレーンが設けられている。電圧は当時600Vであった志度線・長尾線にも入線できるように1500V・600Vのどちらにも対応しており、登場当初は仏生山検車区での入れ替えの他、保線作業や救援にも使用された。更に専用のスノープラウも設けられており、除雪への使用も考慮されている。とはいえATSの使用開始後は本線上に出る事はほぼ皆無となり、検車区用の事業用車として定着している。2008年に車体更新が行われ、同時に塗装の一部変更とクレーンの撤去、更に台車を3000形の発生品へ更新する等の改造が加えられた。現在も仏生山検車区にて入れ替えに使用されており、同検車区の主と言っても過言ではない。

 2005,08,07 仏生山検車区★


■Variation
 現在のデカ1形。車体更新が行われた結果、一部塗装変更やクレーンの撤去、台車の交換などが施行されており印象が従来と若干変わっている。尚、乗務員室部分の塗装は変わらずにクリームとピンクのままであり、現在の琴電の車両では唯一旧塗装を纏う存在となっている。

 2013,12,29 仏生山