 |
コンテナ特急「たから」時代の姿に復元され、京都鉄道博物館に保存されているヨ5008号車。初期にヨ3500形から改造された11両は、日本初のコンテナ専用列車である「たから号」に充当される目的で改造されているが、同列車に投入された車両については編成美を整えるためコンテナにあわせた淡緑3号を基調として、台枠部分をコンテナ車に併せた赤3号で塗装し、更に電照付きテールマークが掲載されて殿を務めるという、それまでの車掌車とは一線を画した姿となり、華々しいデビューを飾った。その後黄緑6号に塗り替えられたが、「たから」の発展的解消により他の車掌車同様黒色一色に塗りかえられていった。なお、本車は廃車後長年宇都宮貨物ターミナルに留置されていたが、京都鉄道博物館開館に際し整備のうえ譲渡されている。
2024,09,19 京都鉄道博物館 |
 |
いすみポッポの丘では3両のヨ5000形が動態保存されている。このうち2両はブルートレインを模した青色一色で塗装されているが、現役時代にこの塗装を纏ったことはない。
2013,08,03 いすみポッポの丘 |
 |
ヨ14202号車は黄緑色に塗装されている。初期に製造され、コンテナ特急「たから」に充当されたヨ5000形は後年黄緑4号に塗り替えられた他、赤3号の塗装が省略される車両もあらわれた。この塗装のまま石油ストーブを搭載し、識別用の白帯がデッキにつけられた車両も存在する。いすみポッポの丘で動態保存されているこの車両は黄緑色には塗られたことはないが、往時の姿を再現している。
2013,08,03 いすみポッポの丘 |