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JR貨物に引き継がれたワム80000形の一部は、保守の省力化や信頼性向上を目的に台車の軸受けがコロ軸受けに改造されている。この改造が施された車両はワム380000番台に改番されており、1990年から1992年にかけて500両が改造された。コロ軸受け台車の場合既存車に比べて入換時等に転動を起こしやすいこともあり、未改造車との識別とイメージアップも兼ねて、外装がそれまでのとび色2号から変わり、JR貨物のコーポレートカラーである貨物ブルーとなった他、「転動防止注意」の表記が追加された。また、このグループが2012年の運用終了まで用いられていた。
2008,03,18 吉 原 |
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JR貨物に引き継がれたワム80000形の中でも、広島車両所で配給車として用いられた車両はモスグリーン一色に塗装され、「SUPPLY LINE」と表記されるという、他のワム80000形には見られない独自の塗装となっていた。既に本線を離れて久しいが、一部が広島車両所に姿を留めていた。
2017,10,21 広島車両所 |
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量産先行車での試用をふまえ、1960年から製造が開始された1次量産車と称されるグループ。量産先行車とは異なり、車号は80100から付番されている。側ブレーキが車体中央から車端部に移る等の設計変更が生じている。このグループは1966年までに2800両が製造された。
2014,06,27 小樽市総合博物館 |
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1968年から製造された2次量産車と称されるグループは、側ブレーキが車体両側に増設される、屋根がプレス屋根になる等の変更点が生じている。折しも「ヨンサントオ」のダイヤ改正に際し貨物列車の最高時速が引き上げられたことにより、不適合となる2軸貨車の置き換えが進められたため、短期間に15000両近くも製造され、ワム80000形の中でも最も多いグループとなった。途中から車両番号が不足したため車両番号が180000番台となり、インフレナンバーとなっている。
2022,09,17 あびらD51ステーション |