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栄えあるトップナンバー車であるタキ43000号車。一貫して日本オイルターミナルが所有している。後年台車が100番台と同じものに交換されているが、大きな変化もなく製造から55年経過しても現役で使用されている。
2014,02,23 蘇 我 |
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1968年以降に製造された車両は車番が飛び43100番台として区分されている。こちらは軸受けをコロ軸受けとし、制動制輪子を鋳鉄からレジンに変更したTR214Aという台車に改められており、後に既存車両もあわせられている。なお、このグループは元々日本オイルターミナルの所有貨車だが、日本石油輸送もタキ43000形を所有するようになってから、所有会社を移動した車両も現れている。
2014,02,23 蘇 我 |
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保安対策が強化される直前の1974年に製造されたグループでは、立て続けに発生したタンク車の事故を受けて既存の車両に比べ安全性の確保に重きが置かれている。デッキ部の長さを左右対称とする等の設計変更がなされた。このグループは95両が製造されたが、車両番号が不足してきたことから北海道仕様のタキ43500番台を避けるように付番されている。このグループの後はフレームレス構造を持ちタンク車の製造が制限されたため、次の増備は1982年に持ち越されることとなった。
2014,02,23 蘇 我 |
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1982年以降再度増備が開始されたタキ43000形。従来の車両に比べて万一の転覆時にも漏洩等が起こりにくいように設計されており、タンクの形状を見直し直径を拡大する反面全長を短くすることで、車端部とタンク鏡板までの距離を500o確保した。この改良により、タンク体の鏡面はそれまでの車両に比べて窄まった印象を受ける。この保安対策が施された車両は600番台に区分されており、以降タキ243000番台に至るまで下3桁は本番台の続き番号となっている。
2017,06,24 郡 山 |
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日本石油輸送所有の43600番台。元々日本オイルターミナルの専用貨車だったタキ43000形だが、1974年からは日本石油輸送も本形式を所有することになった。こちらは他のタンク車と同じく黒一色に塗装されている。
2023,02,25 蘇 我 |
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1987年に製造されたタキ143645号車。本車のみタンク体がステンレス製となり、無塗装のためガソリンタンク車の中では唯一原銀色となっている。台車はコキ1000形の発生品(TR215F)を流用している。ステンレス製タンク体の試作車両であったが量産はされず1両のみの特異車となっている。現在は浜五井駅常備となっており、千葉県内から各地に向かう石油列車に連結されることがある。その特徴的な姿から「銀タキ」の愛称がつけられ、貨車の中では一際目立つ存在である。
2024,02,24 蘇 我 |
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1989年以降に増備されたタキ43000形は、更に仕様変更が施されたことから車番が240000番台となっている。手すりや踏み板をアルミ製にすることで軽量化を図り、その分タンク体の寸法を見直すことで、積載容量は44tに増大している。本グループは元々日本石油輸送の所有車両として落成しており、初期に製造された車両は既存車両と同じく黒一色塗装となっている。
2014,02,23 蘇 我 |
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1990年に製造されたタキ243681からの日本石油輸送所有車は、イメージアップのためエメラルドグリーンとグレーのツートンカラーになった。黒一色であった既存車両と比べ、イメージが大きく変わっている。このデザインはタキ1000形に引き継がれている。なお、1991年製のタキ243756以降の車両はブレーキ配管等の細部が更に変更されている。
2014,02,23 蘇 我 |
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日本オイルターミナルが所有するタキ243000番台。前述のとおりこのグループは日本石油輸送の所有車両として製造されたが、日本オイルターミナルに移籍した車両も存在しており、基本的には青15号に改められている。
2023,08,09 蘇 我 |
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日本石油輸送のツートンカラーのまま日本オイルターミナルに所有者が移動したタキ243864号車。日本オイルターミナルと日本石油輸送間で保有車両の移籍が行われることはままあるが、移籍当初は外装をそのままに所有者及び常備駅の記載のみ変更される車両もある。いわば過渡的な姿で、検査時に本来の塗装に塗り替えられることが多い。
2023,02,25 蘇 我 |