マヤ50形
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 元々はオハフ50形2301号車として製造された旅客用客車だったものを、老朽化したオヤ31形の置き換えを目的に1995年に建築限界測定車へと改造した車両である。それまでの建築限界測定車は、「矢羽根」と呼ばれる突起物を車両の中間部と車端部に無数に配し、それと外部との接触によって建築限界を測定していたが、こちらは技術の進歩から、CCDカメラによって車両の周囲を撮影することで建築限界を測定するようになっている。このため同車は車体側面にCCDカメラが搭載されており、独特な外観となっている。改造当初はスヤ50形と称し、機関車の牽引や電車の中間に挟まれて建築限界の測定を行っていたが、2002年のE491系・キヤE193系の登場に際して同車と恒常的に連結して測定を行うようになり、連結対応の為の改造を2003年に大宮工場にて行った。この際に機器の追加設置によって重量が増加したことで、現在のマヤ50形という形式に変更されている。同時に塗装もE491系等と合わせられた他、前面部は尾灯は上に移動しシャッターが取り付けられる等外観の更なる変更も生じている。同車は他の検測車と異なり仙台車両センターの所属となっているが、基本的には前述の通りE491系・キヤE193系の中間に挟まれて建築限界の測定を行っている。

 2009,02,24 中 野