ホキ1100形
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 小野田セメント(後の太平洋セメント)藤原工場で生成された炭酸カルシウムと碧南火力発電所で生成されたフライアッシュの相互輸送については1990年以降に製造された日本初の複数積荷兼用ホッパ車であるホキ1000形が担ってきたが、同車は一部を除き台車等が発生品を流用しており、最高時速が75km/hに抑えられていた他、経年による老朽化も進んでいた。そのためホキ1000形を完全新造車で置き換えることとなり、開発された35t積みのホッパ車がホキ1100形である。2015年に量産先行車、翌年以降2021年にかけて34両が日本車両製造にて製造された。車体は既にホキ1000形で確立されていたこともあり、タンクの形状や荷重はホキ1000形とほぼ同じであり、付帯する手すりやステップ等の形状が異なる程度となっている。車体は白を基調に青帯が巻かれた姿となっているが、こちらは太平洋セメントのコーポレートカラーと同色になり、ホキ1000形に比べて明るい青色となっている。台車は全て新造品となり、最高時速は95km/hに引き上げられている。前述のとおり本形式は2021年までに34両が製造され、徐々にホキ1000形を置き換えていった。運用の範囲はホキ1000形と変わらず、三岐鉄道の東藤原と衣浦臨海鉄道の碧南市の間で専用貨物列車に充当されている。

 2024,09,05 大 府


2024/09/07