HB-E220系
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 2025年登場。1990年代に製造されたキハ100形及びキハ110系も登場から30年前後経過し経年が進んだことから、その置き換えを目的に投入されたハイブリッドカーである。車体は軽量ステンレス製で、形状は既に製造されていた電気式気動車のGV-E400系をベースとしているが、こちらは通勤時間帯の乗降の効率化を図り、片側3扉となっている。帯色は現在のところ投入線区を問わず共通で、青緑と緑の2色の帯が配されている。本形式はGV-E400系と同様、両運転台構造の車両と片運転台かつ2両で1編成を組む車両がそれぞれ製造されており、前者はHB-E220形、後者はトイレを有する車両がHB-E221形、トイレのない車両がHB-E222形と区分された。前述のとおり本形式はハイブリッドカーであり、それまでのハイブリッドカーと同様発電用エンジンと蓄電池からの電力を組み合わせ、VVVFインバーターによる制御を経てモーターを駆動させる所謂シリーズハイブリッド方式と呼ばれる手法が採用されている。本形式は、従来のハイブリッドカーで屋根上に搭載されていた蓄電池を、主変換装置と一体化して床下に配置している点が特徴だが、その代わりそれまで床下配置であった汚物タンク等が床上配置とされたため、機器室等のスペースが増大し、結果として側窓の数が既存車両に比べて大幅に減少した。これが「事業用車然としている」とも評される特徴的な外装に繋がっている。なお、蓄電池を使用しない状態、所謂電気式気動車としての走行も可能となっている。車内はオールロングシートとなっており、袖仕切りはE131系等と同型のものが採用されている。トイレはHB-E220形及びHB-221形の扉間に設置されており、電動車いすにも対応した大型の洋式トイレが配置された。なお、トイレ横に機器室が設けられているため、トイレのある側の扉間は一切座席や窓類が設けられていない。トイレ前は車椅子スペースとなっている他、片運転台車の車端部もフリースペースとなっており、座席は設けられていない。この他、車内案内表示器は乗務員室背後に運賃表示器を兼ねた液晶表示器が設置されているが、扉鴨居部や妻面への設置はされていない。また、セキュリティ向上のため、防犯カメラ及び緊急時に乗務員と連絡が取れる非常通話装置がそれぞれ新設されている。HB-E220系はぐんま総合車両センターに2連8本、盛岡車両センターに1両単行が4両及び2連6本がそれぞれ配置され、前者は八高線、後者は釜石線(及び直通する東北本線)に投入されることとなり、先んじて八高線用の車両が2025年12月から営業運転を開始した。釜石線でも2026年1月から営業運転を開始し、いずれも同年3月のダイヤ改正から定期列車については本形式に統一される。

 2025,12,28 高麗川


2025/12/28