DD15形
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 1961年登場。除雪機関車の無煙化と構内入れ替え機関車の充実を両立すべく製造されたディーゼル機関車である。ちょうどDD13形にラッセルヘッドを取り付けたようなスタイルとなっており、夏季にはラッセルヘッドを取り外して入れ替えにも使用することができ、年間を通じて車両を使用できるようにすることで車両運用の効率化が図られている。最初期の車両は雪かき主翼・フランジャーは空気によって作動するものであったが、以降の車両は油圧式となっている。またラッセル装置は複線型が原則だが、一部車両は単線型に改造されている。1965年までに46両が製造された後、翌年に台車及び歯車比を変更した300番台4両が製造され、総勢50両の陣営となった。しかしラッセルヘッドは車両に直接取り付けるもののためその作業が敬遠され、また軸重の問題から除雪時には一部の線区に入線ができないという問題も生じた。このため、ラッセルヘッドを連結式に戻した後継のDE15形が製造されることにより本形式はそれ以上の増備はなされず終わった。国鉄民営化後はJR東日本とJR西日本に継承されたが、JR東日本に継承された車両は除雪モーターカーの導入に伴い2008年に運用を離脱している。JR西日本では現在でも7両が在籍しており、越美北線・大糸線などの北陸地方にて使用されている。しかし老朽化は否めず、2014年以降はJR西日本が導入した除雪用事業用車であるキヤ143形によっての置き換えが進むこととなった。

 2011,08,04 金沢総合車両所


■Variation
 単線型ラッセルヘッドを装着した17号機。DD15形は元々複線型ラッセル車として製造された機関車だが、このうち16号機と17号機は1968年に単線型ラッセルヘッドへと換装されている。17号機は主に宗谷本線等の除雪に使用されており、廃車後は三笠鉄道村(幌内ゾーン)に静態保存されている。

 2014,06,28 三笠鉄道村