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2009年登場。最後までキハ181系を使用していた特急「はまかぜ」の置き換えを目的に投入された特急型気動車であり、全車とも新潟トランシスで製造された。本系列は制御車2両(トイレ付きのキハ189形0番台、トイレなしのキハ189形1000番台)、中間車1両(キハ188形)の3両で1編成を構成するようになっている。車体は前頭部を除き軽量ステンレス製となっている。帯色として臙脂色と白帯が使われているが、特に前面と側窓周りに用いられているワインレッドは、同列車の走行する播但線のカラーである。前頭部は普通鋼製で、丸みを帯びた形状やパノラミックウィンドウの採用、窓上に並んだ円形の前照灯など、置き換えるキハ181系の面影を残した造形となっている。基本的に「はまかぜ」に使用することを前提しているため正面に愛称表示器が設けられていない。走行機関は概ねキハ187系と同様で、出力450PSのエンジンを2基搭載しており、3両連結時の最高時速は130km/hに引き上げられ、特に大阪〜姫路間において高速で走行する新快速に伍した走行が行えるようになった。なお、走行線区の線形が比較的良好であることもあり、線路改良こそなされたが本系列には振り子装置は搭載されていない。基本編成は前述のとおり3両だが、自動連結装置を備えており多客時は2本連結した6連での運用にも対応している。車内は同時期に製造された287系に近い内装となっており、リクライニングシートが970oピッチで展開する。シートモケットは外装と同じワインレッド色が採用されている。扉鴨居部にはLED式の車内案内表示器が設けられ、更に車端部には電源用コンセントを備えている。キハ189形0番台(トイレ付き制御車)には車いす対応座席も設けられている。なお、キハ181系が所定4両で1両にグリーン車を連結していたが、こちらはモノクラスでグリーン車は廃されている。キハ189系は3連7本が吹田総合車両所京都支所に配置され、2010年11月から営業運転を開始した。翌年までに残存していたキハ181系を全て置き換えている。現在は特急「はまかぜ」の全列車の他、間合い運用として大阪〜草津間の片道1本のみ特急「らくラクびわこ」としても運用されている。なお、北陸新幹線敦賀延伸後の新たな観光列車として、本系列のうち1本を改造のうえ、「はなあかり」という愛称で敦賀〜宮津〜城崎温泉間に充当されることが予定されている。
2016,12,30 姫 路 |