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813系のうち1100番台は、2007年以降に輸送力増強及び日豊本線小倉口におけるワンマン運転開始にあわせて製造されたグループである。2005年に製造された1000番台をベースとしており、IGBT-VVVFインバーター制御方式を採用している点や電動車の構成などを引き継いでいる。このためいずれの編成も3両で1編成を組んでいる。本番台の特徴としては同時期に製造された他の車両と同様、行先表示器にバス用のLEDを用いている点があげられる。これにより乗務員室の部分のみ屋根が高くなっている他丸みを帯びた形状となった他、側面の表示器付近の窓がやや小さくなるなど、既存の813系とは異なるデザインとなっている。車内は300番台以降のものに準拠しているが、本番台では当初より優先席付近のつり革が黄色くなっている他、車いすスペースの壁面にジャンプシートが設けられる等の変更点も生じている。本番台は2007年に6本が落成した後、2009年に9本が増備され、総勢15本の陣容となった。2009年10月から開始された日豊本線でのワンマン運転では本番台及び1000番台が充当されることになり、2007年製の編成では対応工事が施工されている。なお、2007年製の編成のうち2本はワンマン運転への対応が遅れたことから、編成識別のため一時的に車両番台を2100番台としていたことがあったが、ワンマン運転への対応に伴い元の番号に戻されている。全編成とも南福岡車両区に在籍しており、前述のとおり日豊本線にて優先使用されるが、それ以外は他の813系と共通に使用され、鹿児島本線や長崎本線でもその姿を見ることができる。
2013,03,20 門司港 |