|
1990年登場。同年11月に予讃線伊予北条〜伊予市間が電化開業される事を受けて投入された直流近郊型電車であり、JR四国が設計した車両としては初の電車となる。最初に投入された松山近郊区間では、高松近郊区間程の混雑が見込まれない事から電動車は両運転台構造となり、混雑時には制御車や電動車同士を繋げて運用する等、気動車さながらの柔軟な編成が組めるように工夫されている。制御方式にはGTO-VVVFインバーター制御方式が採用されているが、路面電車を除き単行で使用できる車両への採用は日本では初となる。尚、JRでは単行で使用できる電車の新造は殆ど行われておらず、7000系を除くとJR西日本の125系程度である。車体は既に登場していた1000形気動車と同じく軽量ステンレス製のものが採用されており、両端の扉が片開き、中央の扉が両開きという構造は1000形と全く同じである。車内も1000形と同様ロングシートとボックスシートが千鳥配置されたものとなっている。尚、近距離運用を重点にしていることからトイレは設けられていない。電化区間の拡大に伴い増備が進み、高松〜伊予市間の電化全通後は両運転台の制御電動車7000形が25両、片運転台の制御車7100形が11両という36両の陣容となった。当初は松山近郊区間でのみ使用されたものの現在では高松口でも使用されており、電化区間の主力車両の1つと言える。尚、7000系はワンマン運転に対応しており、単行で使用される場合は大半がワンマン運転となる。ワンマン運転に付随し、現在では押しボタンの設置等の後天的な改造も施されている。
2005,08,09 伊予西条★ |