キハ48形CRUISING TRAIN
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 CRUISING TRAINは、2010年のHB-E300系の導入によって余剰となった旧「リゾートしらかみ 青池編成」の先頭車2両を、臨時列車用に再活用したものである。元々は1997年の秋田新幹線開業による観光需要の増加に伴い、50系客車改造の「ノスタルジックビュートレイン」に代わる五能線用観光列車として改造されたもので、それまでのキハ40系改造車には見られない斬新な前面デザインと、大きな側面窓が特徴である。塗装は白神山地と日本海をイメージし、白と青のツートンカラーとなった。機関はカミンズ製のDMF14HZ(機関出力300PS)となっているが、台車は改造前から変化はない。車内はリクライニングシートが1200oピッチで展開し、座席部分はハイデッキ構造となっている。乗務員室背後は展望ラウンジとしてパイプ組の椅子やソファーシートが配置されている。サニタリースペースも種車とは大きく変わり、同車改造時に並行して改造されていた485系3000番台に準じたものとなっている。「リゾートしらかみ」編成時代は、当初は中間車2両を連結した4連を組んでおり、中間車に関しては簡易個室の内装となっていた。2006年に3連に縮小されており、この時外された中間車は新たに増備された「くまげら」編成に転用された。その後、「リゾートしらかみ」から「CRUISING TRAIN」への転用に際してはロゴマークの貼り換えが行われた程度で、前述のとおり編成が先頭車のみ2両に縮小された以外は内外装とも「リゾートしらかみ」時代のまま変わっていない。なお、この時点で外された中間車両は「ブナ」編成に転用されている。2011年2月より現行体制での運転を開始し、以来各地の臨時列車で使用されている。所属は秋田のままであり、「五能線クルージングトレイン」として従来どおり五能線で使用されることもあるが、「リゾートしらかみ」時代と異なり運転線区を選ばないことから、水郡線など関東地方でもその姿を見ることができるようになっている。

 2014,11,30 常陸大子