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赤色のヘッドマークも誇らしげに特急「はくたか」に充当される489系。2000年代後半までは「はくたか」の臨時運用に充当された他、代走として「はくたか」に使用されたことも多々存在した。尚、ほくほく線内でも最高時速130km/hでの走行となったことから、代走として使用された場合は所要時間が通常よりも多くかかった。後年代走は683系4000番台による充当となった為、489系の充当機会はほぼ皆無となったが臨時列車としては現役最末期の2011年まで充当されていた。
2004,08,16 直江津★ |
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JR発足後、「白山」に充当されていた489系は1989年以降「白山色」と称される独自カラーに改められ、併せて「ラウンジ&コンビニエンスカー」と称される、ラウンジと供食設備を備えた売店を設置した車両を組み込んだ。「白山」廃止後の2000年から漸次国鉄色に復元され、2002年までにこの塗装を纏う489系は消滅している。現在京都鉄道博物館で保存されているクハ489-1で、ほぼ片側のみだが2019年10月から翌年1月までの間にこの姿が復元された。なお、最初期に製造された制御車についてはタイフォン位置が排障器にある点が特徴となっている。
2019,11,22 京都鉄道博物館 |
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1972年下半期に製造された車両は2次車に分類されており、それまでのボンネット構造に代わり同時期に製造された485系200番台と同様、前面貫通型となり、向きにより200番台/600番台に区分された。また、パンタグラフを有するモハ488形について空調が集中式に変更される等の変更点が生じている。JR東日本に継承された制御車は全てこのグループであった。貫通扉を使用する機会は皆無に等しく、JR東日本車とJR西日本車の一部は貫通扉が閉鎖・溶接されていた。JR西日本車は485系と混用され、一部は車両転配により183系に改番されたが、いずれも2011年までにその姿を消している。
2009,03,12 小 松 |
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1974年に製造された車両からは、同時期に製造された485系300番台と同様前面非貫通構造となった他、普通車座席が簡易リクライニングシートとなっている。制御車の番台は向きにより300/700番台と区分されている。クハ489形のコンプレッサーは床下に設置されているため、運転台下部のルーバーが省略されており、クハ481形300番台と見分ける点の一つとなっていた。後年まで一部を除き489系同士で編成を組んでいたボンネット型制御車と異なり、こちらは1990年代中期以降は485系と混用されている。一部は車両転配により183系に改番されたが、いずれも2011年までにその姿を消している。
2009,03,12 金 沢 |