キハ40形べるもんた
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 2015年10月からの北陸デスティネーションキャンペーンにあわせ、同年3月に開業した北陸新幹線から接続する観光列車としてキハ40形1両を改造の上で誕生したもので、「ベル・モンターニュ・エ・メール(仏語で美しい山と海の意)」が正式名称である。種車となったキハ40-2027は富山に在籍していたキハ40形の1両だが、JR西日本発足時は亀山に在籍しており、キハ120形への置き換え後に加古川に転属、加古川線電化に際して富山に転属したという経緯がある。塗装は深緑を基調に金色のラインが配されたものとなり、スカートや窓枠も金色に塗装されている。海側の窓の一部は大型化されており、周囲の窓形状・配置も変更されている。走行機器・機関等は既存のものを活用し変化はない。車内は「走るギャラリー」がコンセプトとなっており、海側の座席は窓方向を向いたカウンター席、反対側はボックスシートとロングシート(補助席扱い)が展開する。座席モケットはいずれも深緑となり、天井部を除き化粧板も同色に塗られている。ボックスシート部分には木製テーブルが取り付けられ、床もフローリングとなった。ロングシート部分に設置された吊り革は、持ち手が木製となったほか、高岡銅器をイメージした銅箔の装飾(沿線をイメージした図柄入り)がなされている。更に仕切り部分には伝統工芸「井波彫刻」の作品が展示され前述のとおり海沿いの窓は一部が大型化され、窓枠を額縁にみたてており、総じて前述のコンセプトを体現している。なお、運用の際は車端部にすしカウンターと物販コーナーが設置され、すしカウンターで握られた地魚の握りずしを味わうことができる(基本事前予約)他、地酒等も購入・飲食することができる。なお、列車自体に供食スペースが設けられているわけではないため、車番は従来通りとなっている。同列車は前述のとおり2015年10月より運用を開始し、土休日に快速列車として城端線または氷見線で使用される。基本的に土曜日が高岡〜城端間、日曜日が新高岡〜氷見間で運転され、いずれも新高岡で北陸新幹線に接続する。なお、後者は氷見線と城端線を直通運転する形となるが、接続する高岡駅構内の配線の都合により構内入れ替えを行う必要がある。

 2016,07,09 高 岡