255系
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 1993年登場。登場から20年以上たち老朽化が進行していた183系を置き換えるべく製造された特急型車両であり、「Boso View Express」の愛称を持つ。車体断面は253系に準じているものの、分割併合を行わない事から非貫通となり、前面のデザインは大きく変更されている。また塗装も房総の海と菜の花をイメージした青と黄色を基調としたものとなり、房総方面への特急列車であることを強くあらわしている。制御方式としてはJR東日本の特急型車両としては初めてVVVFインバータ制御方式が採用されているが、901系B編成で試用された東芝製の機器を採用している。編成はそれまでの183系と同様グリーン車1両、普通車8両の9両編成を組むが、普通車のシートピッチは970mmとなり、183系に比べてゆとりが向上している。尚、房総方面の観光輸送と、千葉方面の通勤輸送を兼ねていることから、グリーン車は需要を反映したうえで4列座席となった。253系同様、183系にはなかった車内案内表示器や自動放送装置も搭載されており、サービスは向上している。255系は1993年7月より営業運転を開始したが、当初は「ビューさざなみ」「ビューわかしお」と同形式を使用する列車は区別されており、臨時列車として中央線の「ビューかいじ」にも使用されることがあった。2005年に183系が完全撤退した際にこの愛称がなくなると同時に総武線の特急にも使用されるようになり、現在は「しおさい」「さざなみ」「わかしお」「ホームライナー」にそれぞれ使われている。尚、2015年から翌年にかけて全編成を対象に機器更新が開始されており、施行車両はIGBT-VVVFインバーター制御方式に改められている。

 2008,02,21 舞 浜