14系サロンカーなにわ
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 1983年登場。観光需要の高まりを受けて、ほぼ同時期に登場していた洋風客車の「サロンエクスプレス東京」についで造られた洋風客車であり、14系から改造されている。それまでにも存在したお座敷客車とは異なり、車内は2+1配置のリクライニングシートが交互に設置されている他(この座席は窓方向へ方向転換が可能)、先頭車両には展望室やラウンジ、サロンカーも設けられている。因みにこの展望室の部分は、かつて特急列車で使用されていた展望車の意向を反映した造りになっている。また、側窓は防弾ガラスに替えられており、お召し列車などでの使用も考慮したものとなっている。尚、同車車内は土足での移動は禁止されており、車内に設けられたスリッパを用いる事となる。ただし東京方先頭のサロンカーではそれすらも禁止されている。改造当初は深緑と金色を配した塗装であったが、1994年に車両のリニューアルが行われた際に金色の部分が黄色へと塗装変更されている。同車は7両で1編成を組み、改造当初から団体専用列車を中心に使用され、実際にお召し列車に使用されたこともある。近年は臨時快速に起用されることもあり、以前に比べて乗車機会は向上していると言えるだろう。客車自体が縮小傾向になっているが2011年には検査入場に入っており、今後もその活躍が続くものと思われる。

 2008,08,08 新山口