610系
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 1995年登場。老朽化した600系の置き換えを目的に製造された車両である。置き換える600系が自社発注の高性能車であることもあり、京王電鉄からの譲渡車両が幅を利かせる中で久々に自社発注車両となった。車体は初めて軽量ステンレス製となったが、前面のみは普通鋼製車体となり、傾斜のついた非貫通構造となっている。尚、車体自体は東武20000系をベースとしており、前面を除きその構造は類似している。またパンタグラフはシングルアームパンタグラフが新たに採用され、これらエクステリアデザインは同時期の大手私鉄の新造車にも引けを取らないものとなっている。ただし下周りに関しては従来車両との互換性を保つ観点から手持ちの機器類が搭載され、東武2000系由来の台車、京王5000系由来の制御機器等が搭載されている。車内はロングシートであるが、化粧板は白いものとなっており、従来車より明るく清潔感あるものとなっている。また車椅子スペースを当初より設けており、バリアフリーの向上も実現させた。2連2本の4両編成が投入されており、ラッシュ時には本形式を2本併結した4両編成が横河原線で運行される等の特別な運用も存在する。通常時は他形式に混じって高浜・横河原線を中心に使用されており、主力車両の一つとして活躍している。

 2015,08,22 古 町


■Variation
 ラッピングの施されていた時代の610系。伊予鉄道では郊外線においても時折ラッピングが施されることがあり、2005年当時は2編成ともラッピングがなされていた。

 2005,08,09 梅津寺〜高 浜★
 新塗装化された610系。「IYOTETSUチャレンジプロジェクト」に基づく塗装変更はステンレス製の610系や3000系にも波及しているが、他の車両の例にもれずオレンジ色一色となっている。

 2017,05,05 古 町
2017/07/01