NT100形
トップページ鉄道写真図鑑のと鉄道>NT100形
 1987年、翌年ののと鉄道転換を控え製造された車両。富士重工製のLE-DCであり、比較的黎明期に製造されたLE-DCの一つである。トンネルの多い能登線での使用に鑑み、尾灯一体型の前照灯だけでなく、貫通扉上部にも前照灯が取り付けられている点が特徴である。車内はセミクロスシートであり、長距離運用を前提にトイレも設けられている。また寒冷地を走行する為にドア・トイレなどに凍結防止用のヒーターが設置されている。1988年の能登線移管までに13両が製造された後、1991年の七尾線移管に際して更に13両が増備され、総勢26両となり同形車の中では最多両数を誇るまでになった。普通列車の主力車両として長年活躍し、更に1997年以降3両がお座敷気動車に改造されて沿線に親しまれていたが、2001年の穴水〜輪島間廃止に伴いまず3両が廃車、更に能登線の廃止とNT200形の製造により一気に置き換えられ、2006年までに全車廃車されている。尚、廃車後には蛸島・藤波・穴水の各駅に1両ずつ保存車両が在籍している他(このうち蛸島駅保存の車両は動態保存)、14両が廃車後にミャンマーに譲渡されて、同地にて使用されている。

 2011,08,01 穴 水