1992年登場。沿線の観光活性化を目的に、茨城県からの助成を受けて製造された気動車であり、「マリンライナーはまなす」の愛称を有す。その為車籍は鹿島臨海鉄道が保持するものの、車両の所有は鉄道車両としては非常に珍しく「茨城県」となっている。前面はJR251系を彷彿とさせる丸みを帯びた流線型となっており、車体は白を基調に窓周りをグレーとし、水色と赤色のラインを配したものとなっている。また特急型車両のように、1両に側扉は1つしか設けられていない。7000形はセミハイデッキ構造となっており、車内はフリーストップ式のリクライニングシートが展開し、水戸方車両の車端部には男性用・通常トイレの双方を備えるなど、新型の特急型車両となんら遜色のない内装となっている。先頭部はソファのあるラウンジスペースとなっている他、車内案内表示器や衛星放送・カラオケ対応のモニタ装置も備えており団体運用にも充当できるようになっている。尚、外装・内装は大きく異なるものの台車・エンジンを始めとする走行機器類は6000形と同一のものが採用されている。当初より2連1本の陣容であり、当初は快速「マリンライナーはまなす」で定期運用に充当された。ただし同列車は1998年に廃止されており、廃止後は波動用車両としての側面が強まっている。現役時代末期はアヤメのシーズン時や夏休み期間など、限られた時期に普通列車の運用に充当される程度の活躍となっていたが、6000形同様にアヤメが見頃となるシーズン時にはJR鹿島線の潮来駅まで乗り入れることもある。2010年以降は検査を通さず以降長年神栖駅構内で留置されていたが、2015年になり車籍が抜かれ、形式消滅となった。現在は筑西市内の「ザ・ヒロサワ・シティ」にて、「北斗星」に使用されてきた機関車・客車と共に静態保存されている。 2005,08,14 大 洗★ |