5030系
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 1997年登場。翌年2月に予定されていた阪神梅田〜山陽姫路間の直通特急の運転開始に伴う編成増に伴い製造された車両で、5000系以来12年ぶりとなる新形式車両である。アルミ合金製、全長19mの片側3扉車であり、基本的なデザインは5000系と同等となっているが、集電装置は下枠交差型パンタグラフに改められた他、扉間の窓の中央が大型固定窓となった点が5000系との差異となっている。制御方式は5000系と比べて刷新されており、山陽電鉄では初めてIGBT-VVVFインバーター制御方式が採用されている。主電動機の出力も増大しており、従来の編成が基本?MT比2:1で編成を組んでいたのに対し5030系のみで組成された編成はMT比が1:1となっている。車内は転換クロスシートとロングシートを組み合わせたセミクロスシートであり、クロスシート部分は片側が1人掛けに変更されていることで通路幅が拡大されている。また扉鴨居部には千鳥配置で車内案内表示器が取り付けられている。5030系は1997年に編成単位で6連2本が製造された後、2001年3月の直通特急増発に合わせて2000年に5000系の中間増結用に中間電動車のみ12両が追加製造され、現在は24両の陣容となっている。2000年に製造された中間車は製造工法が変更されている他、当初より転落防止用幌を備える等マイナーチェンジされている(既存車も2005年に転落防止用幌を取り付け)。いずれも直通特急を主体に優等運用に就いており、山陽電鉄におけるフラッグシップと言える存在である。尚、6連1本は2013年2月に荒井駅構内で発生したトレーラーとの衝突事故により大破して運用を離脱したが、翌年には復旧し、元の編成に戻っている。

 2015,05,02 手 柄