1000形
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 1990年の六甲アイランド線開業に伴い同線用の車両として製造された車両で、「六甲ライナー」の愛称を持つ。神戸新交通では10年振りの新型車両である。ポートアイランド線に導入された8000形同様アルミ製の車体を採用しており、制御方式も回生制動併用の可逆式サイリスタレオナード制御方式と同様になっている。ATOによる無人運転も同じく行われているが、こちらは乗り心地重視の為にゴムタイヤがウレタンタイヤから空気タイヤへと変更されており、万一パンクした際にも車庫までの走行ができるようになっている。尚、六甲アイランド線はポートアイランド線と異なり軌条機構が通常の側方案内式となり、案内輪は車両の片側のみ設置している。また大型窓や角型ライトの採用などにより、外観もより洗練されたものへと変更されている。ポートアイランド線が6連であるのに対しこちらは需要などの観点から4連となっているが、将来の6連化に備えた設計となっており、中間車番も3号車・4号車を抜かして振られている。車内はロングシートを基調とし、運転台後部のみがクロスシートとなっている。またマリンパーク方右側の窓ガラスは瞬間曇りガラスが採用され、住宅街を走行する際に外が見えづらくなることによりプライバシーに配慮した設計となっている。1989年に4連9本、1993年と1998年にそれぞれ4連1本ずつが製造され、現在は4連11本の陣容となっている。現在も「六甲ライナー」の主力車両として活躍しているが、2018年からは新型車両3000形が導入され、今後は順次置き換えられていくこととなった。

 2009,03,18 マリンパーク