800形
トップページ鉄道写真図鑑広島電鉄>800形
 1983年登場。700形同様旧型車の置き換えを目的として製造された車両である。車体が類似している700形初期車は旧型車の発生品が流用されているものの、こちらは下回りを含めて新製されており、また集電装置が従来の菱形パンタグラフからZ形パンタグラフへと改められている。性能は既に宮島線系統に投入されていた軽快電車3500形に準じており、広島電鉄の単車では初めて平行カルダン駆動方式及び電機子チョッパ制御方式を採用している。広島電鉄の単車では唯一回生制動も備えており、他車に比べて省エネに優れている。800形はまず2両が製造された後、700形の増備で一旦新造が途絶えるものの、1987年以降マイナーチェンジ車が順次製造され、1997年までの長期に渡って14両が製造された。製造される度に、同時期に製造された連接車両にあわせてデザインの変更が行われているが、制御方式は最後まで電機子チョッパ制御方式のままで変わらなかった。800形は700形同様千田車庫・江波車庫の何れかに所属しており、白島線を除く市内線の全線で主力車両として使用されている。尚、現在では連接車両の新製が行われているため、同車の新造以降、単車の新型車両は開発・製造されていない。2018年より機器更新が開始されており、施行車はVVVFインバーター制御方式に改められている。

 2008,08,09 日赤病院前〜広電本社前


■Variation
 1987年に製造された2次車はライト形状が変更され、700形に類似したものとなった。但し700形とは前照灯・尾灯の位置が逆になっている。また、下段窓が固定式となり、これ以後の車両も下段窓が固定式となった。2次車は2両のみで、1次車共々少数派である。

 2008,08,09 江 波
 1990年に製造された3次車以降は3800形に準じたデザインに変更され、より近代化したスタイルとなった。1992年製の4次車以降は方向幕の拡大などが行われたが、基本的な仕様は変わりない。尚、この810号車のみ側面の帯が他車よりも太くなっている。

 2008,08,09 宇品五丁目〜海岸通
 2018年3月に機器更新された805号車。従来の電機子チョッパ制御方式に変わりVVVFインバーター制御方式となった。

 2018,11,26 原爆ドーム前
 2024年時点での805号車。行き先表示器がLEDに改められている。

 2024,02,26 中電前
 1997年に製造された5次車は3900形のデザインが反映されており、ライトケースも含めて塗装されている。この車両を最後に現在のところ単車は製造されていない。

 2008,08,09 宇品五丁目〜海岸通
2024/03/07