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1982年登場。老朽化し、且つ非冷房で接客設備も陳腐化した旧型車の置き換えを目的として製造された
、広島電鉄では1958年製の350形以来実に24年振りの自社発注車両である。車体はそれまでの単車とは
大きくデザインが変わり、全長13.5mの車体は軽快電車3500形の設計を取り入れ、前面にやや傾斜をつけて窓を大型化し、側窓も大型のものを採用する等斬新なものとなった。また中間の扉は大型の両開き扉が採用されており、乗車時のスムーズ化が図られている。前述の通り単車としては全面的に刷新された車両であるものの、初期に製造された7両は750形などの下回りを流用したことから釣り掛け駆動
方式となっている。その後1985年に追加で製造された4両は走行機器類を含めて完全に新製されており、駆動方式がカルダン
駆動に変更された。1985年製の車両は10番台として釣り掛け駆動方式の車両とは区別されているが、車体には大きな変化はない。その後の増備は800形に移行しているため、800形の総勢は11両とな
っている。現在も全車千田車庫・江波車庫の何れかにに配属されており、800形共々市内線の主力車両として活躍している。
2008,08,09 宇品五丁目〜海岸通 |