5100形
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 2004年登場。5000形「GREEN MOVER」の後を受けて製造された5連接超低床車両であり、「Green mover MAX」という愛称を持つ。5000形がドイツで製造されているのに対し、こちらは日本国内で製造されており、またほぼ全ての部品が国産であることから、全てドイツなどの海外製で占められていた5000形に比べてコスト削減・メンテナンス性の向上が図られた。尚、この車両の独立回転台車は日本では初めて製造されたものである。この車両の製造に際しては、5000形で見受けられた欠点を克服することが念頭に置かれており、前述の国産部品の多用の他、座席数の増加や冷房能力の向上が図られている。また、外装を白基調としつつ窓周りをエメラルドグリーンに塗装すること、車内を明るい色でまとめることで、5000形以上に明るい印象のある車両となった。本車の製造に際しては近畿車輛や三菱重工業、東洋電機などが共同で開発を行っており、本車をベースとした超低床車両は「JTRAM」としてシリーズ化され、以降の広島電鉄の新造車両にも引き継がれている。5000形は2008年までに10編成が製造されており、第1編成が荒手車庫所属で宮島線直通運用に就く他は全て千田車庫に所属しており、市内線の運用を中心に活躍している。本形式は10編成で製造終了となり、以降市内線用車両は2013年登場の1000形、宮島線直通車は2019年登場の5200形がそれぞれ製造されることとなった。

 2008,08,09 日赤病院前〜広電本社前


■Variation
 最初に導入された第1編成は当初より5100形の中で唯一荒手車庫に所属しており、宮島線直通の2系統を中心に使用される。また、2007年より「広島観光インフォメーション電車」として広島市内を中心とした名所のラッピングが施されている。

 2015,06,07 原爆ドーム前
2021/11/24