5000形
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 1999年登場。バリアフリーに対応するなど、従来車両よりもサービスを向上させることを目指し製造された宮島線直通車両で、日本では熊本市電9700形に次いて2番目に登場した超低床車両である。ドイツはシーメンスが誇る超低床電車「コンビーノ」の一種であり、全車両ドイツで製造されている。車体は日本で初めて採用された5連接車体であり、この内前後2両目に連結されている車両には車輪が取り付けられていない。同形式は広電で初めてIGBT-VVVFインバータ制御方式が採用されており、やはりシーメンス製の装置が使用されている。尚、もともと比較的冷涼な地域で使用される車両がベースとなっていることから日本の風土にそぐわない部分が露呈しだし、且つモニタ画面で日本語表記がないなど運転上の取り扱いもやや特殊であるため、2002年までに12編成が製造された後、製造は5100形に移行している。このうち第1編成のみ空輸されており当初は大きな話題となった。同形式は1999年度グッドデザイン賞及び第34回SDA大賞に選ばれているが、これはデザイン評価は勿論のこと、同車の登場を一大イベントととらえる広島電鉄の姿勢が評価されたものといって過言ではないだろう。登場から現在に至るまで宮島線直通運用を中心に活躍しているが、市内線の運用を担う編成も存在する。尚、現在は1編成(第7編成)が故障及び予備部品確保から休車状態となっており、荒手車庫に留置されている。

 2008,08,08 広電宮島口


■Variation
 市内線1系統の運用に就く5012編成。他の編成が宮島線荒手車庫所属であるのに対しこの編成のみ千田車庫所属となっており市内線の運用に充当される。

 2008,08,09 日赤病院前〜広電本社前
 行き先表示器がLED化された5000形。行き先表示のLED化は2013年から始まっており、現在は大半の編成で換装されている。

 2015,06,07 原爆ドーム前