2000系
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 1970年に製造された日本初の営業用電機子チョッパ制御車両の7001形と、3000系に更新されなかった7801形3次車を種車に、1990年以降車体改修と同時に制御方式を界磁添加励磁制御に変更したもの。それまでの種車は4両編成を組成していたが、これを6両固定編成に組み替えることとなり、運転台が撤去された車両も存在する。前述の通り界磁添加励磁制御方式で、7001形時代のチョッパ制御が力行専用だったのに対して回生制動を併用し、省エネにも貢献する形となった。車内は8000系に準じたものに更新され、一部車両を除いてLEDの案内表示器が取り付けられており、旅客サービスの向上に繋がっている。尚、前面のスカートは1994年以降に取り付けられている。6連8本が竣工し、優等運用に使用されたものの阪神淡路大震災により過半数の30両が被災。うち被害の大きい12両が廃車され、その後の編成変えもあり6連6本体制となった。残存車は引き続き優等運用に使用されたが2008年以降1000系への置き換えを伴う廃車が始まり、2011年までに全車置き換えられている。尚、直通特急の運転開始後も梅田〜須磨浦公園間で使用されており、姫路方面には入線することがなかった。

 2008,03,13 野 田