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1995年登場。通勤需要が高まっていた神戸線用向けのラッシュ時用増結車両として開発されたものである。車体は既に製造されていた8000系のマイナーチェンジ車両をベースとしており、くの字状の前面形状を引き継いでいるが、本形式では前面窓の寸法が更に拡大され、車番表記がガラス内側へ移り、あわせて電照式となっている。ラッシュ時用という位置づけもあり、側扉は乗降時間の短縮を図るため、幅が1500oに拡大されている。これにより、扉間の窓数は3枚から2枚に減少している。側面の行き先表示器は阪急では初めてとなるLED式となったが、種別・行き先を一体表示として、日本語表記用、英語表記用の2台を備えた。制御方式は引き続きGTO-VVVFインバーター制御方式だが、こちらは1つのインバーターで1つの主電動機を制御する1C1M制御方式を採用した(8000系は1つのインバーターで4つの主電動機を制御する1C4M制御である)。主電動機出力は更に増大し1基あたり200kwとなり、台車は前年に8300系で採用されたボルスタレス台車を搭載している他、集電装置は阪急では初めてシングルアームパンタグラフを採用した。車内はオールロングシートだが、全座席がJR東日本の6扉車でも見られる折り畳み式座席となっていた点が最大の特徴である。これにより、朝ラッシュ時は全ての座席を収納し「座席ゼロ」の状態で運用された。吊り革は阪急では初めて枕木方向にも設置され、中央部に設置されたスタンションポールとあわせ、立ち客に対応した。なお、吊り手は阪急で初めて三角形の形状となっている。扉鴨居部にはLED式車内案内表示器を備えた他、その横に文字放送や天気予報等を表示可能な液晶表示器を設けた(液晶表示器は2015年に撤去)。また、日除けはそれまでの鎧戸ではなくロールカーテンが採用された。いずれも阪急では初めて採用されたものである。なお、窓数が少ないこともあり、化粧板は7000系等と同等の色調に戻されている。8200系は1995年6月のダイヤ改正で営業運転を開始した。なお、本系列は2連2本のみ製造され、以降の増備は一部仕様を本形式と同一とした8000系の増備車(8040番台)とされた。阪急では前例のない座席収納車両であるため、運用は極めて限定的であり、指定された通勤急行でのみ充当された。充当当初は夕方にも定期運用があり、山陽電鉄に直通する特急の増結用として梅田方に連結され、この運用の際は座席の使用が可能であった。夕方の運用は山陽電鉄への直通が廃止された1998年のダイヤ改正でなくなり、以降は朝ラッシュ時専用となり常時座席を収納した状態で用いられた。その後、通勤の混雑が緩和されたことから2007年からは座席収納が廃止され、2008年には座席自体が換装され通常のロングシートとなり、スタンションポールも撤去されたことで、8000系8040番台との差異が少なくなっている。そのため、他の増結車両と同様の運用に充当されるようになった。以降も引き続き増結用途に用いられたが、2025年のダイヤ改正で神戸線での10連運用が完全に終了したため運用を離脱した。その後1編成が今津北線に転属し、8000系と併結した4連で運用されている(2026年時点で、残る1編成は休車状態となっている)。
2008,03,07 西宮北口 |