5000系
トップページ鉄道写真図鑑阪急電鉄>5000系
 1967年登場。3000系の後を受けて製造された車両である。車体及び車両性能は3000系に準じているものの、当時すでに阪急では架線電圧の1500Vへの昇圧が終わっていたため、複電圧仕様となっていた3000系とは異なりこちらの電装品は1500Vのみに対応したものとなっている。また、S型ミンデン台車の採用等、細部においても差異が生じている。1969年までに47両が製造されたが、以降の増備は新製冷房車となった5200系へと移行した為、本系列の増備はその段階で終了している。当初は山陽電鉄への直通運転にも使用され、変則的な組成がなされた時期もあったが1977年以降は本系列の山陽電鉄乗り入れがなくなり、2000系列の中間付随車を連結することで8両固定編成を組成するようになり、1984年までに5000系は8連8本の陣容となってこの体制が現在まで続く事となった。1973年以降冷房化改造、1984年より車体更新工事が行われ、6000系に似たスタイルへと変更されている。2000年以降に再度リニューアルが施されており、施行後は8000系に準じた前面へとデザインが更に変わり(種別標識灯はLEDを採用)、内装もカラースキームだけでなく、パワーウィンドウや車内案内表示器の設置等8000系に合わせて全面的にリニューアルされている。また、冷房装置の換装がなされた他、非常制動のみ電気指令式に改めれている。このリニューアルの際、中間に連結していた2000系列は老朽化から編成を外され、代わりに5100系の中間車を編入することで対応している。リニューアルは2007年までに完了しており、その後も引き続き神戸線にて使用されていた。その後1000系の増備に伴い2016年以降今津線に転属する編成が現れ、2019年時点では神戸線に8連1本が残る以外は全て今津線に転属した。この際、余剰となった中間車は廃車されている。2020年には神戸線の1本が編成単位で廃車されたため、残存車は全て今津線の配置となっている。

 2008,03,07 西宮北口


■Variation
 最後まで神戸線に残存した5000F。2018年には製造50周年を記念したヘッドマークが取り付けられる等したが、2020年に今津線に転属されることなく廃車され、これを以て神戸線から5000系が消滅した。なお、この編成に限らず現在は前照灯がLED化されている。

 2019,11,22 夙 川
2020/03/31