1300系
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 2014年登場。老朽化した2300系や3300系等の置き換え用に製造された、京都線用の車両である。車体は日立製作所製で、同車が手掛けるアルミ合金車体「A-Train」が採用されており、車体デザインは1000系とほぼ同一だが、こちらは車体寸法が京都線用となっている。制御方式はIGBT-VVVFインバーター制御方式で、9000系とは異なり主電動機には日本の鉄道で初めて全閉内扇形の三相かご形誘導電動機が採用されており、静粛性の向上、消費電力の削減、メンテナンスフリーに寄与している。補助電源装置として待機二重系の静止型インバーターが導入されており、冗長性の確保が図られている。また本形式は堺筋線への乗り入れに対応しており、大阪メトロの保安装置も搭載する。本形式も歴代の京都線車両の例に漏れず、制御機器類は東洋電機製となっている。台車は9000系に引き続きボルスタ付きのモノリンク式台車が採用されている。車両情報装置は1000系と共通で、従来独立していたモニタリングシステムと車内案内情報システムが統合された車両情報システムを採用している。伝送にはイーサネットが採用されており、大容量データの転送が可能となっている。内装も1000系に酷似したものとなっており、オールロングシートとなっている。扉鴨居部には32インチハーフサイズの液晶車内案内表示器が千鳥配置されている他、車内照明は全てLED化されている。1300系は2014年3月に第1編成が営業運転を開始した。2022年までに8連16本が製造されており、京都線としては最も両数が多い形式になっている。京都線の他千里線や直通先の大阪メトロ堺筋線でも運用されており、主力車両の一翼として活躍が続いている。

 2018,02,10 南 方


2024/12/17