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2002年登場。800形807号車の足回りを流用して製造された部分低床車両である。部分低床を実現させるために抵抗器や補助電源装置は屋根上に新製され、空いたスペースを乗客スペースとすることで低床化が実現している。シングルアームパンタグラフも採用され、近代的な車体になり側面には「部分低床車」と大きく表記されるなど部分低床を最大限アピールしているものの、機器類は流用であり駆動方式も釣り掛け駆動方式のままとなっている。同車の運行にあわせて一部の電停にスロープが取り付けられ、電停から車椅子のまま乗車することも可能になったが、部分低床車故に生じるステップが不評であり、今後も同様の改造がなされる計画のあったのが結局1両のみの改造で終わってしまい、以降の低床車は9600形の新造によって賄うこととなった。また、800形の車体更新は1世代前の8000形によって賄われる事となり、同車は1両のみの陣容が続いている。現在も1両のまま使用されており、低床車故に9600形と共に特別のダイヤが組まれている。2021年から翌年にかけて車体改修が施されており、灯具交換や表示器のLED化を始め、印象が大きく変わっている。元々8100形は非冷房であったが、この改修に併せとさでん交通200形の一部で見られるような家庭用エアコン及び室外機を車体に搭載することで冷房化がなされている。
2007,09,08 杉並町〜五稜郭公園前 |