7000形
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 7000形は8000形に続き、老朽化した車両の機器を流用し車体を新造した車体更新車であり、2020年に1両がアルナ車両で製造された。8000形とは異なり、こちらは710形が改造種車となっている。710形には種車の機器を流用し車体のみ更新した711号車(2010年廃車)も存在していたが、こちらは形式が分けられている。車体は8000形の後期製造車両に準じたものだが、こちらは当初より系統番号表示部分がフルカラーのLED表示器が搭載されている他、前照灯・尾灯が前期車と同じ角型のものとなっている(照明そのものはシールドビームではなくLED灯が採用されている)点が特徴である。また、8000形では抵抗器は床下に配置されていたところ、本形式では腐食防止等の観点から屋根上に設置されており、その点は8000形とは異なる。元々710形は間接自動制御方式を採用していたが、機構的に老朽化が進んでいたこともあり、制御装置は流用されず間接非自動制御方式となり8000形とあわせられた。なお、制御装置以外の走り装置は710形から流用されている。車内はロングシートで、概ね8000形の後期車両に準じた内装となっている。なお、本車は非冷房だが、天井部にラインフローが設置されている。これは8000形には見られない装備であり、本車の特徴の一つと言える。この7000形は2020年3月に営業運転を開始した。現時点で1両のみの存在だが、他社に伍して活躍している。

 2022,09,16 駒場車庫


2022/09/23