2000形
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 1993年に函館市制70周年記念として登場した、函館市電では実に27年振りとなる完全新造車両である。車体更新車の8000形に準じた車体ではあるが、こちらは函館市交通局の車両として初めてカルダン駆動方式・VVVFインバーター制御方式を取り入れている。回生制動も取り付けられており、既存の車両と比べて省エネにも優れている。集電装置はほぼ同時に製造された3000形と同様シングルアームパンタグラフとなったが、これは函館市交通局のみならず日本の路面電車では初めての採用となった。ただしこちらは3000形と異なり冷房装置は取り付けられていない。3000形と並行して1994年までに2両が製造されたが、その後の製造は3000形のみとなり2000形は増備されていない。現在も引き続き2両の陣容で推移しており、2016年〜2017年・2018年〜2019年に各1両ずつ大規模な修繕工事が施工されている。なお、3000形と同様に車体修繕は京王重機で施工されている。その後制御装置の換装も行われており、現在は2両ともハイブリッドSiCを用いたVVVFインバーター制御方式に改められている。

 2007,09,07 駒場車庫(公道より撮影)


■Variation
 1994年に製造された2002号車は窓形状が2001号車と異なり3000形に近いものとなった。2000形の新造はこの2両に止められている。

 2007,09,07 函館駅前
 車体改修を前に、白一色の姿となっている2001号車。8000形共々、側面にあった方向幕は近年埋められている。3000形に続き、2000形も2016年以降の車体改修が予定されており、先んじて2001号車が2016年から翌年にかけて改修された。

 2016,05,05 函館駅前
 車体改修後の2001号車。改修後の一時は白地に黄緑帯を巻いた塗装であったが、再び全面広告を纏っている。灯具類は3002号車と同様のものに改められ、表示器のLED化もあり大きく印象が変わっている。また8000形と同様側面の表示器もLED化された。2018年から翌年にかけて2002号車が改修されたが、そちらは灯具類がまた変わっており、3003号車等と同様のものとなった。なお、2001号車は車体改修のみで機器更新はなされていなかったが、2002号車は改修時に機器更新が施されている。残る2001号車は改修後もGTO-VVVFインバーター制御のままであったが、2021年に機器更新が行われた。

 2022,09,16 駒場車庫前
 車体改修後の2002号車。元々の車体形態の違いの他、灯具類が3003号車等と同様のものとなった点が2001号車と異なる箇所である。また、改修と同時に制御装置の更新が行われている。なお、2000形は8000形と同様改修後も非冷房となっている。

 2024,11,17 十字街

2024/11/17