WKT-500形
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 2011年登場。老朽化した従来車両を置き換える為に製造された、わ89-310形以来久々に投入された気動車である。新潟トランシスで製造された車体は21世紀になって他の第3セクターに納入されている車体とほぼ同一のものであるが、車体デザインは一般公募で選ばれたものとなり、開業当時に纏っていた塗装を彷彿とさせるあかがね色とクリームのツートンカラーにゴールドのラインが配されたものとなっている。車内はオールロングシートとなっており、カラースキームは暖色系となった。また優先座席付近のつり革は初めてオレンジ色のものが採用されている。尚、トイレは設けられていない。尚、全長が18.5mと従来車両に比べて拡大している他、従来の車両は客車を含めすべて乗降扉に折り戸が採用されていたものがこちらは引き戸へと変更されている。2011年3月に営業運転を開始したが、しばらくは1両の陣容であった(WKT-501号車には従来車両から継承した『けさまる』という愛称が付けられている)。車両をコンピュータで制御するTICSや電気指令式ブレーキなど、従来の車両にはない新機軸が多く採用されているため従来車両との連結はできないが、2012年に新造される自走式トロッコ車両(WKT-551形)とは連結ができるため、今後の増備だけでなく新型トロッコ車両の伴車としての活躍が期待できる。実際しばらくはトロッコ車両と連結しての走行も見られたが、その後増備車のWKT-510形が製造されるとトロッコ車両の伴車はWKT-510形に変更され、同車は基本的に単独運用に戻されている。2015年以降は本形式の他にも内装が異なる後継車両が台頭してきたため、それら車両と併結した2両運転も見られるようになっている。尚、本形式自体もわ89-300形の置き換えを目的に2015年に更に1両が増備されており、2両体制となっている。なお、2両目のWKT-502号車は排障器の形状等が異なっており、以降の新造車両はWKT-502号車と同様の排障器を搭載する。

 2013,11,23 大間々〜上神梅


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