わ89-100形・200形
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 1989年のわたらせ渓谷鐵道開業に合わせて導入された車両のうちの一つ。富士重工のLE-CarUをベースに製造された車両である。わ89-100形はロングシート、わ89-200形はセミクロスシートと内装面の違いはあるが、外観や走行機器類など、基本的な仕様には変化がない。わ89-100形は2両、わ89-200形は3両が製造され、それぞれに愛称が設定されて各々営業運転を開始したが、102号車は開業同年の5月に落石事故に遭遇してしまい、早々に廃車となってしまった。その代替新造はわ89-310形で賄われたため本形式の再新造は行われず、長年に渡って4両体制が続いた。尚、登場時は車両によって塗装が分けられていたが、現在では全車両あかがね色一色になっている。開業以来四半世紀近くにわたって他の車両に混じって活躍が続いたが、車両の経年及びWKT-501形の登場によって運用の離脱が始まっている。最後に残ったわ89-101号車は2013年に新造されるWKT-511形に置き換えられて2013年3月いっぱいで運用を離れることとなり、これを以てわ89-100形・200形は形式消滅することとなった。

 2011,12,27 大間々


■Variation
 わ89-200形はわ89-100形と同一車体であるが車内はセミクロスシートとなっている。写真の202号車はWKT-501形の竣工に伴って運用を離脱し、部品取り車となっている。尚、同車の愛称であった「けさまる」は、WKT-501号車にそのまま受け継がれた。また、同車はわ89-100形に先んじて全車廃車されている。

 2011,12,27 大間々
 引退を前に、登場時纏っていた塗装に塗り替えられた101号車。登場当初は紫とベージュを基調とした塗装であり、窓下に動物のイラストが描かれるという凝ったものであった。最後の1か月間、この塗装に復元されて営業運転を行った後、現在は大間々駅前にて静態保存されている。

 2013,11,23 大間々