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2013年登場。翌年に予定されていた上信電鉄沿線の富岡製糸場世界遺産登録を前に製造された、6000系・250形以来実に32年ぶりとなる上信電鉄の自社発注車両である。全長20m級の普通鋼製となっており、前面は湘南型にも近い形状の非貫通構造となっており、窓は大型2枚窓となっている。上信電鉄の車両としては初めて排障器を設け、更にその上部にバンパーを備えているが、バンパーは足場としても活用できるよう工夫されており、結果としてやや出っ張りが強調されたデザインとなっている。行き先表示器については500形と同じく前面は幕、側面はLED表示器が採用されている。制御方式は上信電鉄の車両として初めてIGBT-VVVFインバーター制御方式が採用されており、回生ブレーキやボルスタレス台車、更にはシングルアームパンタグラフ等、今までの上信電鉄では採用例のなかった新機軸を多数導入している。JR東日本の新型車両などと同じく左手ワンハンドルマスコンハンドルが採用されている。なお、それまでの上信電鉄の自社発注車はタブレット譲受の都合から右側に運転台が取り付けられていたが、既にタブレットはなくなって久しく、こちらは一般的な左側配置となっている。車内は6000系以来となるセミクロスシートとなっているが、当初の6000系がバスタイプのクロスシートであったのに対しこちらは一般的なボックスシートとなっている。7000形の導入に際しては補助金及び沿線からの拠出金によって賄われているが、製造予算の都合により2012年度にTc車、2013年度にMc車が製造・搬入されており、とりわけTc車はしばらくの間留置され続けていた。7000形は2両がそろった後2013年12月に営業運転を開始したが、しばらくはクリーム色一色の暫定塗装で運用に就いた。その後2014年3月に正式塗装が決まり、クリーム色をベースに上信電鉄のカラフルな社章や赤レンガを模した模様が描かれた(これはステッカーではなく塗装となっている)。7000形は上信電鉄の新たな主力車両として、今後の活躍に期待がかかる。なお、同車導入により200形203号車が廃車されており(待合室として残存)、200形初期車が全廃となっている。
2014,09,06 高 崎〜南高崎 |