ホキ1形
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 元は東武鉄道のホキ1形で、1987年に廃車となった車両のうち2両が上毛電鉄に譲渡されたものである。東武ホキ1形は1961年から1969年にかけて宇都宮の富士重工で製造されたバラスト散布用の30tホッパ車で、車体構造は同時期に製造された国鉄のホキ800形に準じ、3方向に砕石を投石可能な構造となっている。ホキ800形は全て黒一色で塗装されているが、こちらはホッパ内部が朱色、ホッパ開閉用ハンドル(輪の部分)が黄色く塗装されており、外観上の差異となっていた。上毛電鉄では譲渡順にホキ1・ホキ2と車号が改められたが、元はホキ2の方が製造が古く1961年製、ホキ1が1964年製となっている。譲渡時には殆ど改造は加えられていないものの、ホッパ開閉用ハンドル及びハンドルとハンドルの間が全て黄色く塗装されている点が特徴といえる。基本的には2両1セットで使用されており、普段は新里駅構内に常駐しているが、砕石輸送に際してはデハ100形に牽引されて活躍する。電車、とりわけ釣り掛け駆動の旧型電車による貨車牽引は現在殆ど見られないものであり、その意味でも非常に貴重な存在といえる。

 2015,12,19 新 里


■Variation
 西桐生側の端部にはホッパ開閉用のハンドルが取り付けられている。元々輪の部分は黄色く塗装されていたが、上毛電鉄ではその周囲も含めて黄色に塗装されており、比較的目立つ箇所になっている。

 2015,12,19 新 里
2016/08/22