ハイモ230-310形
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 1989年に神海〜樽見間が延伸開業すること等に伴う樽見線の輸送力増強を目的に製造された車両で、1988年と1992年に1両ずつが富士重工業にて製造された。1987年に製造されたハイモ230-302号車をベースに製造された全長15.5mのレールバス(LE-CarU)で、側扉は引き戸となっている。同車と異なり、車体右側の扉には戸袋窓が新設されており、その他車体には若干の変更点が生じている。いずれも車内はロングシートでトイレは設けられていない。尚、前述の仕様変更部分を除きほぼ同一仕様であったハイモ230-302号車は1988年にハイモ230-312号車に改番されており、実質ハイモ230-310形は3両の陣容となった。同形式は現在に至るまで樽見鉄道の車両としては最も多い陣容であり、樽見線の主力車両として活躍したがレールバス故に長期使用による老朽化が進んでおり、まず2012年にハイモ330-700形に置き換えられて312号車が廃車されている。残る2両も後継車におされて基本的には予備車的扱いとなっているが、臨時快速の運用に充当されることもあるなどその存在感を引き続き示していた。2015年12月に「モレラ号」となっていた314号車がハイモ330-702号車に置き換えられて廃車され、残る313号車が最後の活躍を続けたが、これも新造されたハイモ330-703号車に置き換えられる形で2018年12月を以て除籍され、形式消滅となった。なお、廃車された車両のうち312号車はミャンマーに、314号車はJR貨物北陸ロジスティクスにそれぞれ譲渡されている。

 2012,12,23 糸 貫〜本 巣


■Variation
 1992年に製造されたハイモ230-314号車。こちらの方が製造年次が新しいため、比較的稼働率が高い。後年は沿線に開業した「モレラ岐阜」のラッピング車両となっており、廃車までその姿を維持した。

 2012,12,23 本 巣
 1987年、ハイモ230-300形として製造されたハイモ230-312号車。同車より側扉が引き戸となったため、折り戸車両と区別するために1988年に改番されて、ハイモ230-310形へと編入された。後年は池田満寿夫氏による独特の塗装が施されていたが、ハイモ330-700形へと置き換えられて2012年に廃車されており、後にミャンマーに譲渡された。

 2004,03,24★ 大 垣
 旧塗装時代のハイモ230-314号車。全車とも登場当時は青地に赤と白のラインが入った塗装を纏っていたが、後に全車ラッピングが施されたためこの姿をみることはできない。

 2005,03,22★ 大 垣
2020/02/24