ナガラ500形
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 2007年登場。ナガラ300形に続いてナガラ1形置き換え用に新潟トランシス製造された気動車で、現在の長良川鉄道では最も新しい車両である。車体はナガラ300形に準じているものの、こちらは行き先表示器がLEDのものとなった他、側面上部にも新たに行き先表示器が設けられている。また側窓の個数が変更された他過半数が固定窓となっており、外観上でもナガラ300形とはいくつかの違いがある。また台車は長良川鉄道として初めてボルスタレス台車を採用しているが、エンジン出力はナガラ300形と同等で、295PSとなっている。初期2両の塗装はあずき色をベースとしているが、新たに水色と白のラインが配されており側扉部分も他と同じように塗装されている。車内はオールロングシートとなっており、乗車定員は長良川鉄道の車両で最も多く107人となっている。ナガラ500形はまず1両が2007年4月より営業運転を開始し、2009年にも更に2両が導入されたが、このうちナガラ503号車は従来車と同様の塗装となっており異彩を放っている。ナガラ500形はナガラ300形と連結が可能であり、単独での走行や2両での連結運転など、幅広く運用に就いており主力車両の一つとして活躍している。なお、ナガラ502号車は観光列車「ながら」の増結用として2018年に内外装とも大規模に改造されている。

 2012,12,06 美濃太田


■Variation
 車庫にて給油中の502号車。基本的には501号車に準じているものの、青い帯が501号車のものよりも濃くなっている。同車は2018年以降、観光列車「ながら」の川風号として使用されている。

 2012,12,06  関 
 ナガラ502号車は2018年にクラウドファンディングにより観光列車「ながら」の3両目の車両として大規模なリニューアル改造が施され、「川風」という愛称がつけられた。外装は既存の「ながら」号と同様のロイヤルレッドを基調に水戸岡鋭治氏デザイン車両でお馴染みのレタリングが施されたものとなっている。内装はロングシート基調で車端部にソファシートを備えている。ロングシートはハイバックシートとなっており、座面は白色のレザーとなっている。観光列車や団体用途で使用される場合は座席前にテーブルを増設することが可能である。本車は「ながら」の他の2両とは異なり観光列車のみならず通常の普通列車への投入も想定されており、単独で観光列車に用いられる他、レストラン列車の予備車、一般的な旅客運用と広範に用いられる車両となっている。

 2023,06,10 美濃太田
 2009年度に入ってから増備された503号車。それまでの車両とは塗装が大きく変わっており、ナガラ1形やナガラ200形とほぼ同じ塗装が採用されている。

 2012,12,06  関 
 ナガラ503号車は2018年からさくらももこ氏原作の郡上八幡を舞台にした短編アニメ「GJ8マン」のキャラクターなどが描かれている。

 2023,06,10  関 
2023/06/17