ナガラ300形
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 1998年登場。製造から10年が過ぎ老朽化が始まっていたナガラ1形を置き換える為に投入された気動車で、「ナガラ3形」と呼ばれることもある。ナガラ200形の流れを組む、富士重工製で全長16.5mのLE-DCだが、こちらは天井がより高くなっており、ナガラ200形ほど丸みを帯びた形状をしていない。また前面はパノラミックウィンドウを採用しており、その点でもナガラ200形とは印象が異なっている(同じ岐阜県の明知鉄道アケチ10形とほぼ同形状と言える)。塗装はナガラ200形までのものから大きく変わり、あずき色を基調に扉部分を水色に塗装するという独特なカラーリングとなった。尚、全車とも入口付近には沿線にゆかりのある花のイラストがラッピングされている。従来車に比べてエンジン出力は更に増大しており、295馬力となっている。尚、ナガラ1形・ナガラ200形との連結は行わず、2両以上で運転する際にはエンジン出力の同じナガラ300形・ナガラ500形同士で行う。車内はイベント対応のオールロングシート車1両を除いてセミクロスシートであり、ボックスシート部分は左右とも二人掛けのものに改められている。ナガラ300形は2001年までに7両が増備されたが、後期車3両に関しては製造時からドアチャイムを備えるなどマイナーチェンジも行われている。現在は後継のナガラ500形も登場しているが、現在の長良川鉄道では最も両数の多い車両であることから主力車両として活躍している。なお、2016年にナガラ301号車が観光列車「ながら」のもり号、ナガラ302号車が観光列車「ながら」のあゆ号として、水戸岡鋭治氏のデザインのもと、内外装ともに大規模な改造が施されている。

 2012,12,06  関 


■Variation
 ナガラ300形のうち、306号車のみイベント対応車両として車内がオールロングシートとなっている。因みにこの車両にはハートマークが描かれているが、この上にある窓部分で写真を撮影すると恋愛が成就するという噂があり、利用客からも人気の車両となっている。

 2023,06,10 美濃太田
 ヤマト運輸の運搬車に酷似したラッピングが車体の半分以上を占めるナガラ305号車。長良川鉄道とヤマト運輸が提携し、2018年から関〜美並苅安間において旅客列車内に宅急便の配達物を混載する「客貨混載」を本格的に運用するにあたり、同車にラッピングを施したものである。

 2023,06,10  関 
2023/06/17