ナガラ200形
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 1994年登場。長良川鉄道における輸送力増強の為に製造された気動車で、「ナガラ2形」と呼ばれることもある。先代のナガラ1形と同じく富士重工にて製造された車両だが、こちらは車体がLE-DCとなり、全長が16.5mに拡大されただけでなく、車体自体が大型化され他の鉄道車両とそん色ないものとなっている。このため乗車定員がナガラ1形の98人から5人増えている。また前面には貫通扉が設けられ、連結運転時に通り抜けができるようになった。またエンジン出力もナガラ1形に比べて増強されている(尚、ナガラ1形とは連結しての走行が可能)。同車は後に製造されるナガラ300形等の礎を築いた車両といえるが、後継車と異なりこちらは屋根形状が非常に丸みを帯びており、外観上の特徴といえる。車内はセミクロスシートだが、他の車両と異なりボックスシートは一人掛けの席と二人掛けの席の双方が存在する。同車はナガラ1形の置き換えの為に増備されたわけではないため、1両のみの陣容のまま以降増備はなされず、現在に至るまで唯一の存在となっている。後継車とは基本的に連結走行できないため基本的には単独で運用に就き、特に「さわやかおくみの号」等の愛称付き列車には優先的に充当されていた。25年に渡り使用されたが、2019年に運用を退いている。

 2012,12,06  関 


2020/02/24