アケチ6形
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 1989年登場。明知鉄道開業時に富士重工業で製造されたアケチ1形の増備車両であり、「ひがし美濃号」という愛称をもつ。車体はアケチ1形とほぼ同型の全長15.5m級LE-CarUで(ただし、扉付近が固定窓となるなどの差異もある)、車番もアケチ1形の続番が振られているが、こちらは製造当初より冷房装置を搭載し、内装もオールロングシートとなるなど仕様の変更が多いことから別形式に分けられている。機関はアケチ1形と同じものを採用しているが、冷房装置の搭載により機関出力が250PSに増大した。また、勾配の多い明知鉄道の路線特性にあわせ、アケチ1形に引き続き抑速制動を搭載する。車内は前述のとおりロングシートで、畳を敷いてお座敷車としたり、テーブルを配置し食堂車として使用することも可能である。トイレは設けられていない。同車は後継のアケチ10形とは併結しての走行が可能で、また冷房車であることもあり、アケチ1形引退後も置き換えられずに残りアケチ10形と共に活躍した。2004年の閉塞方式変更後はしばらく先頭にたつことがなくなったが、2009年にATSがアケチ6形にも整備されたことで、再び先頭にも立つようになった。結果的に、製造から14年で引退したアケチ1形の倍もの期間を活躍したが、老朽化も進んだことから後継のアケチ100形に置き換えられることになり、2017年3月を以て営業運転を退いた。その後は恵那市に譲渡されたことになっているが、現在まで明智駅構内に留置されている。

 2018,10,08 明 智