アケチ100形
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 2017年登場。「岐阜県鉄道老朽化施設整備計画」に基づき、アケチ6形等の置き換えを目的に導入された車両で、アケチ10形以来20年振りの新形式車両である。新潟トランシスで製造されており、同社の手掛けるNDCの一車両である。近年他の第3セクター鉄道に導入されている車両と同型であり、全長は明知鉄道では最も長い18m級となった。なお、当初導入されたアケチ101号車は、置き換えるアケチ6形と同じクリーム時に朱色の帯を巻いた姿(ただしこちらは上部にも朱帯を配している)となった。機関出力は330PS、台車にはボルスタレス台車、制動には電気指令式ブレーキを採用しており、これらの点は他社の同型車両と変わらないが、このアケチ100形は、明知鉄道の既存車両と同様急勾配対策から流体式リターダによる抑速制動も備えている。車内はオールロングシートとなっており、明智方先頭部には車いすスペースを備える。内装は木目調を基調とし、モケットは緑(優先席はオレンジ)基調となった。なお、既存車両より大型化したが、走行距離は比較的短いことからトイレは引き続き備えていない。アケチ100形はアケチ6形と入れ替わるように、2017年4月に営業運転を開始した。制動方式の違いからアケチ10形とは併結ができず、しばらくは単独での運用が続いたが、2018年にもアケチ10形アケチ12号車の置き換えを目的に1両が増備され、2両体制となった。増備されたアケチ102号車は塗装がアケチ101号車を反転させたものとなった他、内装は同じロングシートながら、化粧板・床・空調吹き出し口のいずれもこげ茶系の木目調となり、モケットはピンク(優先席は緑)基調となるなど、そのカラースキームは異なるものとなった。2両に増えたことで連結運転も行えるようになり、その活躍の幅を広げている。

 2018,10,08 野 志〜明 智


■Variation
 アケチ6形の置き換えを目的に導入されたアケチ101号車。塗装はアケチ6形のものをそのまま引き継いでいる。内装のカラースキームもアケチ102号車とは異なっている。

 2018,10,08 花白温泉