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1997年登場。老朽化したアケチ1形の置き換えと、車両冷房化によるサービスアップを目指して製造された車両である。既に1989年には冷房車のアケチ6形が投入されていたが、アケチ6形が従来からのバス車体工法を利用したLE-carだったのに対しこちらは一般的な鉄道車両の車体工法であるLE-DC車体を採用した。従来のLE-DCよりも機関出力が向上している他、パノラミックウィンドウや上部固定式側窓の採用等デザインも変更されているが、この車体が以後に製造されるLE-DCシリーズの標準車体となり、その礎を築いたと言える。また、急勾配を多く抱える路線故に二軸駆動であり、砂撒き装置も備えるなどそれに対応した形になっている。1999年までに全5両が製造されアケチ1形を置き換えると共にアケチ6形をも予備車とした。このうち3両がセミクロスシート、2両がロングシートの内装となっている。2017年からはアケチ6形の置き換え用に導入されたアケチ100形も在籍しているが、同車はブレーキ方式の違いから既存形式との併結ができないため、アケチ10形は依然として主力車両として活躍している。なお、1両が2018年に廃車となった他、残存車についてはセミクロスシート車のロングシート化がなされている。
2008,08,13 恵 那 |