3000系
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 2005年2月の七隈線開業に合わせて製造された地下鉄車両である。七隈線は福岡市営地下鉄の既存路線と異なりリニアモーター駆動の小型車両が採用された。その為全長は16mで、片側3扉となっている。車両は日立製作所製のアルミ合金車体であるA-Trainが採用されており、福岡市営地下鉄では初のアルミ車体となっているが、その車体デザインはドイツのデザイナーであるアレクサンダー・ノイマイスター氏による設計となっている点が特筆される。全体的に丸みを帯びており、側面上部はラインカラーである濃淡グリーンに塗装された他、下部は沿線を流れる室見川を現した水色のラインを縦に配している。前面はライト部分まで黒くしたブラックフェイスとなっており、右側にホームがあることから運転台は右側に設置されている。制御方式はIGBT-VVVFインバーター制御方式で、ATOによる自動運転を行うが全列車とも運転士が乗務するようになっている。車内は基本的に暖色系にまとめられており、座席はロングシートとなっているが一席一席が完全に独立したものとなっている他バックレストが高くなっている点が特徴となっている(この為側窓がやや高い位置に設けられている)。各車両との境目はガラス扉で仕切られており、リニア駆動の小型地下鉄特有の狭い印象を和らげることにつなげている。情報装置としては扉鴨居部にLED式の車内案内表示器を備えるほか、車端部には液晶表示器も備える。また同車は乗務員スペースと客室部分の仕切りがバーのみになっており、乗務員の乗らない後部は乗務員スペースが一般開放される。3000系は開業までに4連17本が用意され、開業以来そのままの陣容で活躍している。七隈線は2023年3月に天神南〜博多間が延長開業されることになったが、その際の増備車としては本形式のマイナーチェンジ車両である3000A系が投入されたため、3000系単体としては当面4連17本の陣容のまま推移することになった。

 2023,09,22 博 多


2023/11/27