AR400形
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 2001年登場。同時期に登場したAR300形同様、AR100形の置き換え用に製造された車両である。富士重工業で製造された全長18m級のLE-DCである点、及び出力295PSのエンジンを始めとする車両性能はAR300形と変わりはないが、こちらはイベント対応車両と位置づけられており、沿線の邪馬台国伝説にあやかり「卑弥呼」という愛称が付けられている。公募によって決まったという外観の塗装は濃淡の青紫を基調に前面を赤紫色に塗り、更に側面下部に赤紫のグラデーション帯と花柄のイラストを配し、卑弥呼をイメージした大きなイラストが描かれているという独自なものとなっている。車内は2人掛けの転換クロスシートが展開しており、床部には難燃性の絨毯が敷かれている。更に車端部の仕切り部分にモニターを取り付け、テレビ放送やカラオケにも対応するなど甘木鉄道の車両としては独特の内装となっている。また、前後2か所を除き側窓が固定式となっている点も同形式のみに見られる点である。尚、短距離を走行する路線の車両であるため、他車同様トイレは設置されていない。AR400形はAR401号車の1両のみの陣容となっており、平時は他のAR300形と共通運用が組まれている。

 2013,03,19 甘 木


■Variation
 2019年現在のAR401号車。2016年に塗装が変更されており、白と黄色を基調に沿線自治体・甘木鉄道のマスコットが描かれたデザインとなっている。

 2019,03,10 基 山